余談
導体を貫く磁束が時間とともに変化するとその導体には電圧が加わるけど、この作用は時間あたりの磁束の変化が急激であればあるほど大きくなる。
コイルに流れる交流電流の周波数が高ければ高いほど、時間あたりの磁束の変化は急になるので、磁束が鎖交する導体には高い電圧がかかる。
以下、長い解説
磁束密度(交流の場合はその瞬間の磁力の強さ)は電流に比例して周波数には関係しない。交流では電流が時間とともに変化するので、磁束密度も時間とともに変化する。この、磁界の変化は周波数によって変わるのだけど、平均的な電流の大きさ(電流の実効値)が一定であれば、磁束密度は周波数によって変わらないと考えられそう。
一方で、コイルへの電流の流れにくさは、周波数によって変化する。周波数が高ければ高いほど、コイルには電流が流れにくくなるので、そのコイルから発生する磁束密度も周波数が高いほど小さくなると考えられそう。
ついでに言うと仕様表の最大能力とか最小能力ってあんま当てにならんのよね。ルームエアコンはかなり能力の可変幅が広いように書かれてるけど、やっぱり定格能力から大きく外れた能力ではそうそう運転しない感じがする。メーカーによっても各々癖がある感じ。
まあ、あまりに小さすぎるエアコンを高負荷な部屋に付けると、読んで字のごとく「焼け石に水」な効き加減になるしなぁ。冬も同様に、ちゃんと動いてはいるけど部屋を到底温めきれない、みたいなことが起こったりするし。
負荷計算、あまり簡単じゃないと思うなぁ……。
どうでもいい話しかしません