#1日1珍車 日産・マキシマ SE 後期 (A33・2002-2003)
この世代のマキシマはUSオタクの間でもあまり話題に上ることはないが、その地味な外観の中に秘めたる性能は驚きのものだ。特に、後期型のSEはこの時代のマキシマではもはや捨てられた売り文句の「4ドアスポーツカー」の復活ともいえるかもしれない。
2002年の改良では、まずV6が3.0から3.5Lになり約30馬力アップの255馬力になる。が、それは普通。すごいのはここからで、この見た目ながら6速マニュアルトランスミッションが新たに設定されているのだ!しかもこの6MT、R34のGT-Rのものがベース!!!さらにはオプションでヘリカル式トルセンLSDまで設定されている!!!!!0-60mph加速はFRのインフィニティ・G35セダンとすらためを張れるだけの6.0秒をマークするまさに羊の皮を被った狼だ。3月3日ネタ。
#1日1珍車 マツダ・Bシリーズ (北米仕様・1994-2010)
プロシードと聞くと懐かしい人もいるのでは?かつてマツダが自社生産していたピックアップトラックで、世界のあらゆる国で販売されていた。特にピックアップ大国アメリカでも稼ぎ頭であるのだが、輸入ピックアップに重い関税をかける「チキン・タックス」によって苦戦を強いられていた。そこでマツダが採った手は、「北米のみフォード・レンジャーの姉妹車化する」というものだった。機構面はレンジャーと同様で、2.3L直4/3L V6/4L V6エンジンを設定するが、外観では顔は勿論荷台やキャブプラスのブラックアウトBピラーなどで差別化は大きく、その後の改良でもどんどんとマツダ顔になっていった。最終的には5角形グリルを手に入れてナガレデザイン時代のMAZDA6と併売されるまで長生きした。欧州・アジア・オセアニア等向けのBシリーズはマツダ内製なのでお間違えなきよう。
#1日1珍車 起亜・スポーテージ (初代/1993-2002-2004)
なんか謎に違和感を感じるプロポーションが癖になる初代スポーテージ。現行モデルは世界でも多い台数を販売しているが、その初代の成り立ちは面白いものだ。
当時起亜はマツダ・フォードの技術供与を受けていた。そこで、ベースにしたのはなんと1BOXのマツダ・ボンゴ!!!
そのためシティ四駆的ルックスながらFR/パートタイム4WDと硬派な構成。エンジンもボンゴのFE型ガソリン/RF型ディーゼル(ただしFEはDOHCを独自に追加)と、見た目に反して中身は"ガチ"だ。
当然ホイールベースもトレッドも大きくなり、さらに床下エンジンもボンネットに移設されるなどしているので見た目にボンゴは全く感じないのも面白い。
ボディは5ドアのほかに3ドアコンバーチブルと、ボディを延長した「グランドスポーテージ」を1996年に追加。
欧州製はあの名門カルマン製でなかなかいいかも
ランチア・フラヴィア (2代目・2012-2014)
60~70sのランチアの車フラヴィア(フルヴィアではない。"ラ")の名前が10年代に復活。それはクライスラー・200コンバーチブルのリバッジ版であり、グリルがランチア風になっていることとサイドマーカー以外はほとんど差がない。とはいえクライスラー・セブリングコンバーチブルが2010年に欧州販売を終了したので、それをカバーする役目もある。駆動系は200にあるV6がなく2.4L直4と6ATのみ。セダンの導入計画もあったが頓挫している。あまり売れなかったがもともと欧州調なデザインゆえにアメリカの海岸より地中海のほうが似合っているのが面白い車 #1日1珍車
スバル・インプレッサ 2.5RS (北米・1998-2001)
威勢のいいボンネットスクープに大径アルミホイール、トランク左下に輝く「2.5RS」のエンブレム。全身からスポーツマインドたぎるこのモデルは北米独自に2.5Lの水平対向4気筒"NA"(EJ25D)を搭載し、165馬力を発揮する... と、なんとこのフードスクープの下にはインタークーラーがなく、WRXみたいな見た目ながら出力は120馬力近く低いという「狼の皮を被った羊」なのである。MY1998-99のクーペ、MY2000-01のセダンにそれぞれ設定されたグレードで、99年からは日本の後期WRX顔になった。今では状態の良い純正のRSを探すのは至難の業とか #1日1珍車
マツダ・MX-3 (1991-1994-1996)
今日はMX-03でもMX-30でもなくMX-3。日本名ユーノスプレッソ/オートザムAZ-3として販売された小型クーペ(というか日本版も十分だ)の輸出版だ。ユーノスやオートザムといった日本独自の販売網で販売されたことや60年代のイタリアンスポーツ的なデザインからして日本限定、または日本と欧州でのみの販売のようにも感じるが北米でも販売されており、何気にワールドワイドな車種である。1.6Lの直4と1.8LのV6が搭載されるのは日本と同じで、特に海外市場においては当時最小のV6ユニットだった。評価は高かったものの広報のせいか、はたまた同社のMX-5"ミアータ"のせいかこれといって人気が獲得できたわけではなかった。MXと3のつくマツダはことごとく珍車になる運命か #1日1珍車
リグレットカー (Regret Car/正式名称不明/2004)
←このリアクションには元ネタが存在する。2004年の「CS beatmaniaIIDX 11 Red」にて収録された楽曲「リグレット」の背景映像(BGA)に登場する車だ。
この車、なんともツッコミどころが多く、
・後2輪、前10輪の12輪車
・既視感のある馬のエンブレム
・推定20段あるギア
・こんなボンネット長いのにミッドシップエンジン(エンジンが座席後方にある)
・ドリフトどころかこの車体でウィリー走行
などなど。「後悔」という意味のリグレットという題名に反しすぎた酔狂さだ。
//という絵文字は由来。に輸入されると、音ゲー界隈以外でもその見た目から人気を博している。
モデル車はフェラーリ・エンツォフェラーリ(フロント)及び360モデナ(下サイドインテーク、リア、エンジン)。よく見るとリトラになっていたり、6連テールになっていたりと架空車の定番を踏んでいるのでなかなかカッコ良さの素質はある #1日1珍車
#1日1珍車 トヨタ・4ランナー V8 (2005-2008)
アメリカはエンジンスワップが盛んな国。それは個人のカスタムにとどまらず、大排気量を求めるお国柄企業も似たようなことをしがちである。
この4ランナーは、日本ではハイラックスサーフとして販売されたSUV。こっちではV6までのみの設定となったが、向こうにはランクルなどに搭載された2UZ-FE設定があるのだ!排気量4.7LのパワフルなV8は前期で235馬力、後期ではi-VVTがついて270馬力を発揮し、3.3tの牽引も可能。後期型の0-60mph加速はわずか6.6秒、どう考えても楽しいに決まってるじゃないか!!!
結局この世代以降はV8は落ちてV6に絞られたのだが、少しオーバーなエンジンを公式が積むというのはやはり浪漫があるよね。
ちなみに、プラドは北米では直接売られずレクサスでGXとして売られたが、そちらも2UZを積んでいた。羨ましい限り
JH1→HT81S→NCP131→JW5→ZC33S & L235S
発作マグナキッド