編成分離でBPが切断されたが、機関車のBP圧力が0にならない事例がオーストラリアであったとのこと。(PDF p.14, p.26)
https://www.atsb.gov.au/publications/investigation_reports/2018/rair/ro-2018-009
牽引機が3重連だったために、コンプレッサーからBPへの空気供給量が切断箇所からの排気量に打ち勝ってしまい、機関車側の非常ブレーキシステムが動作しなかったそう。
貨車側のブレーキが動作したので、制動距離は伸びたものの無事停車できたみたいだが。
https://www.trainorders.com/discussion/read.php?10,5543313 の上から5, 6番目の投稿によると、アメリカの蒸気列車では、走行中の編成分離による非常ブレーキ動作直後に、少しの間加減弁を全開にして加速させる扱いがあったとのこと。
分離後の非常ブレーキで編成前半分が先に減速して、後ろ半分に追突されることを避けるねらいがあったそうで、やはりこういう事態は考慮しないといけないもののようだ。
ただ、どの程度一般的な扱いなのかはよくわからない。(運転取扱心得レベルなのか、一部の機関士のみが行なっていたのか等)
追突時の人的被害を避ける的な記述があることを考えると、旅客列車でのみの扱いのような気もする。
鉄道大臣官房研究所 業務研究資料21(27) (1933-08)
米國ニ於ケル貨物列車空氣制動機ノ硏究ニ就テ / 大月武一
https://dl.ndl.go.jp/pid/1571112/1/1
長大貨物列車でのK三動弁の挙動について説明している模様
「なにも入ってません」がいい。
https://twitter.com/matsumotoys/status/1731297381478727944
@AncientCapital 関係者でもないと、こういう試験の情報など入手できないor撮影できない、ということもありそうな気がします。
彼の地の事情はよく分かりませんが…
題名的には次の動画も該当するのですが、肝心の解放する瞬間が写っておらず、こちらとしてはあまり参考にはなりません。
https://www.youtube.com/watch?v=M-4xq1rBlhU
@AncientCapital 2つ目の説明文を英訳すると、closed sectionで実施みたいなことが書いてありました。
勝手な想像ですが、全車両に対して行う試験ではないのかも知れません。
牽引側のBPコックを閉じていると考えるのが無難でしょうね。
同様の試験と思われる動画がもう1つ出てきたのですが、これだとBPコック(?)に怪しげな仕掛けが取り付けられています。
BPとは関係ない恐れもありますが…
https://www.youtube.com/watch?v=3eQ_Jq1cHkM
こっちの動画だと解放直後に牽引機が加速している様子。
牽引機側は貫通ブレーキを無効にしている?
https://youtu.be/fp6Uee2tb4U?si=MRsY4PGRK-xRNF8D&t=303
改造への躍動
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