ならば無印良品ブランドと限定販売のプレミアム感で売り込むこともできるはず。限定車らしくMuji Carオリジナルの意匠は随所に施されている。最も目を引くオリジナルデザインのグリルや穴あきヘッドレスト、クリーム色のメーターパネルなど。しかし、遠目にはベースとなったマーチとの差異はあまり感じることができないくらいささやかすぎる違いだ。そしてその全てが既存の日産車からの流用パーツでありプレミアム感は薄い。
あまつさえ、ノーブランドを謳う無印良品でありながらハンドルには日産のロゴが残っている。これは無印ファンには減点要素か?
このクルマが発売された2001年当時、多くの消費者から絶大に支持を受ける無印良品と日産が誇るベストセラーカーのマーチ、この人気ブランド同士のコラボレーションは成功を約束されていたはずだった……
しかし蓋を開けてみれば限定1000台即完売とはならず、実際に売れたのは170台程度の惨憺たる結果だった。