さて,内閣府が若手官僚のやる気を出させるためのコンテストとして実施した「賃上げを幅広く実現するための政策アイデアコンテスト」については,「残業から副業へ。すべての会社員を個人事業主にする。」が優勝アイデアとして広く紹介された所なのであるが……。(
https://web.archive.org/web/20240614092115/https://www.cao.go.jp/press/new_wave/20240614.html )
この当時から諸方面から批判が渦巻いていたところではあったのだが……。
なんとなんと個人のレベルでは会社のためにこういう施策も言い出しかねない人も混ざっている社会保険労務士会が,会の公式声明として7月17日付けで「労働基準法に定める割増賃金の支払い義務を免れるための行為とみられ、法の趣旨に反する」「業務委託契約により、その適用から除外することは、制度の趣旨に反する行為である」「重大な問題が存するものと考えるところであり、国民の誤認を招くことのないよう、相当の配慮がなされるべき」と出した。(
https://bit.ly/4ds6Urs )
それでも内閣府は動きを見せていなかったんだけど,8月9日21時になって,
https://www.cao.go.jp/press/new_wave/20240614.html の内容を変えて「これらのアイデアの概要については、一定の周知期間が経過し、個人情報が含まれること等を考慮の上、掲載を終了しました。」って内容を全削除したという。
……あれだけノリノリだったのにね~。
あくまで噂なんだけど……。
厚労省の上層部が,内閣府に一連の制度の趣旨説明に行ったらしい……。