青空文庫で芥川龍之介の「河童」を読みました(ネタバレ)
河童界では職工 (末端作業員) は失業と同時に食肉に加工されるという文化が出てきて、人間である主人公がショックを受けて憤慨する。それに対して河童側から「あなたの国でも第四階級の娘たちは売笑婦になっているではありませんか? 職工の肉を食うことなどに憤慨したりするのは感傷主義ですよ」と笑われる。芥川龍之介 (大正~昭和) としても性産業はそういう感じだったのね、などと。
あと労働者階級のための政党とそれが発行している新聞も資本家の後援を受けて実質的には資本家の支配下である。みたいな話も出てくるのね。なんか現代と変わらない構造への皮肉がいっぱいで面白かった。からの、初出1927年つまり100年近く古い作品の皮肉が今も通じることに虚無の顔。
僻みかもしれないけど、ホウリツセンモンカさんの、「なぜあれは無罪になったかというと~だからだ。(別におかしくない)」「あんな署名はやらない方がいい」「立花はなぜ捕まらないか手続き的には妥当」みたいな言辞は、法手続きのことを知らない人間は声をあげるな、みたいなアレ(言い過ぎかもやけど「言論封鎖」)にも感じるんよね~。
じゃああなたたちはただ見てるだけっすか?ここは法の不備だ、とかいやいや不備ではなくて…みたいに議論に入らんのか。ホウリツセンモンカというのはただ法令に詳しいだけの人か。
ことごとくパンツに穴が開いてて着られなくなる夢を見た #悪夢
死は不幸ではない 生は幸福ではない