外扇、内扇と言われますが、要は密閉された箱の中をぶん回されるファン(内扇)はいずれも付いていて、その密閉された箱が空冷なので内扇だけなのか、箱自体もファン通風で冷やす(外扇)なのか…という違いでしかなくて…

エンジンというか内燃機関がシリンダという熱源からフィンなり冷却水なりで直接に熱エネルギーを奪ってから、その奪った熱を空冷するというのに比べると、電動機はまず内側をファン(内扇)で空冷して熱エネルギーを奪い、その奪った熱を熱交換機で更にファンを回して空冷するか、走行風で冷やすかという構造なので、最初ちょっと分かりにくいのは確かかもしれない…と記事読んでて思いました。

外扇とは言うものの、部品としては内扇と外扇は一体であって、その表裏にそれぞれ適当なフィン形状を作られているという話ではあるので、外扇型、内扇型という呼び方は個人的には違和感が残る言い方ではあり…(東芝が内扇しかない方式を"密閉型"と呼ぶのはそういうことなのでしょう)

ちなみに全く余談ですが、電車用電動機というのは1890年頃に開放型のもので始まったものの、19世紀終盤にGEとWHが実用的なものを開発してから1912年頃までは全閉型の時代がありました。整流子電動機時代なので、ブラシの耐摩耗性向上もこの構造の実現に一役買ったとの由

これは、当時のこととてパッキン性能が前近代的なことから水の侵入防止を図るためにそうなっておったのですが、この頃からフィルタを介して電動機内部をファンで通風することで熱容量を上げるという設計が実用になったため、開放型に戻ったものであって、理由が通風騒音の防止ではあるものの、近年の密閉型電動機はおよそ120年前に先祖返りしているという見方もできます。

ちなみに産機屋として使うのはだいたい開放型で、特に騒音がどうたらこうたらと文句を言われる時に初めて密閉型(全閉型)だとか、密閉外扇型とかを探すという具合になります。
https://www.nitto-denko.co.jp/service.html

以上の話、「高速度電動機と駆動装置」に古い時代の部分は記載があったり

@AncientCapital 密閉型だと外扇・内扇の役割がはっきり分かれているが、開放型だと区分が曖昧になる感じがしました。

ところで、営団100形の主電動機って密閉型なのでしょうか...

ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B

@AncientCapital 連投すみません。側面をよく見ると通気孔らしいものがありますね。
内扇オンリーということは言えそうですが。

ameblo.jp/indyaki12/image-1282

@[email protected] 昭和30年代のことを見る限り、開放型だと外扇も内扇も概念としてそもそも無くて、ファン(送風翅)とのみ書かれているようですね。

この電動機、左側にファンが回る空間はありますが、ファンそのものは外されているようです。電動機自体の左下には通気口のような形状の出っ張りが見られるので、当時の常識的な電動機の設計からしても開放型と思われますが

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@AncientCapital ありがとうございます。開放型なら内扇・外扇の区別はあまり意味がないですね。混乱しており恐縮です。

ファン本体について、カットの仕方もあって判別しにくいですが、丸囲みの部分に現存すると思っていますが、どんなもんでしょうか。

@[email protected] あっこれファンの断面ですね…適当で恐縮です。図面だと仮想断面だから、斜め切りされたのだと違って見えますね

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