(つづき)引用><
"たとえばリチャード・ドーキンス (Dawkins 2006) は,「あなたにとって最も危険な考えは何か?」という質問にたいして,人間行動にかんする科学的な見方は非難や責任といった概念と両立しないかもしれない,という考えを挙げている.この短文でドーキンスは,人間行動の科学的な理解が進むことによって,犯罪はいわば脳の故障の結果だということになるのではないか,そして,われわれが犯罪者に憤慨して刑罰を科すことは,故障した自動車を叱責して木の枝で叩くテレビ番組のコントと同じように,的外れな対応だということになってしまうのではないか,と懸念している."
(pdf 2ページ目)
脳科学と自由意志 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpssj/42/2/42_2_2_13/_article/-char/ja/