長く引用><(前置き部分) 

”...1918年着工,16年後の1934年開通した丹那トンネル(7,841m)は今でも日本のトンネル建設史に残るトンネルです.応用地質の観点からも貴重なデータを得ていますが,このトンネルの不良地質に起因する難工事が,土木の世界に1923年渡邊貫氏ら東大卒の地質理学士3名が採用されるきっかけとなるなど,トンネル工事に地質情報は欠かせないことを痛感させたトンネルとして記憶されるべきかと思います. ...”

"...渡邊の名著「地質工学』5)の緒言に,丹那トンネルに関
し,次のような記述があることを参考までに紹介しておき
ます.今でも立派に通用する名言の数々に圧倒される思い
がいたします. ..."

jstage.jst.go.jp/article/jjseg
doi.org/10.5110/jjseg.45.197

長く引用><(本題) 

"...(4) 過半東京で開かれたWorld Engineering Congressでも,各国の技術者から丹那隧道の位置選定問題が俎上に載せられ,各国の鉄道技師から工事着手前
何故に地質調査に重きをおくかを実例をあげて報告され,最後に結局丹那隧道の難工事は日本の地質学者の無能と当局がボーリングの必要を認めなかった怠慢の結果であるとさへ非難された.

(5) 結局彼等の結論に従うと,日本人のやり方は『一文おしみの千両失い』だということになる.… 地質学者の現地踏査および室内研究費やボウリングの工費等は総工事費から見れば九牛の一毛である。… いわんや地質調査をしなかったためいかばかり巨額の工費を損失したかに想到する時,Bautechnikの論説記者の名文句"Ohne bautechnishe Geologie kein wirtschaftliche Bauen(土木地質学なしには経済的工事は不可能なり)"のスローガンに到達することになろう. ..."

渡邊貫(1936):地質工学(増補版),古今書院,627p.(増補93
p). からの引用部を引用><

ログインして会話に参加
:realtek:

思考の /dev/null