美術系の高校にいたので、進路考える際に「写真家はどうだろう」と思って、一時期いろんな写真集などを本屋で眺めてたりした事があったのだけど、仕事として考えた時、「どんな媒体で公開するのか、いちいち被写体の一人一人に許可を取らんといかんのはしんどいな(労力的にも精神的にも)」と思って選択肢から外した事があり、数十年経って、『日曜美術館』か何かで、そこそこ歳いったそこそこ有名な写真家が、東京の街中をカメラ持って歩きながら、すれ違う人を次から次に撮影していて、すごくびっくりしました。「プロの?写真家が?すれ違っただけの人を?勝手に撮ってる?」いや、写真家ってそんなんでいいの?あの時悩んだ肖像権とかプライバシーとか謝礼の必要性とかは「アート無罪」ですっ飛ばしていいものなの?
死は不幸ではない 生は幸福ではない