ナンシー・フレイザー『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』読了
第6章 思考の糧 に全部が要約されてて、最初にここを読んだ方が良かったわ😂
資本主義経済を存立を可能にする四つの非経済的条件
①被征服民、特に人種差別される人々から収奪した莫大な富
②社会的再生産に費やされる無償もしくは低賃金の莫大な量の労働
③自然から収奪する無料ないし安価な投入物
④国家や公的権力が供給するさまざまな公共財
資本主義の欠点
・階級搾取の意味において不正義
・経済危機の傾向があるという点で不合理
・社会的不平等と階級権力が、民主主義の弱体化を招くという意味で不自由
これらに加えて「非経済的」な要素を加味して考える必要がある。
この後の「21世紀の社会主義」の考察がハイライト。
かなり理想論だし、今のところは実現不可能なように思えるけれど、それでも「共喰い資本主義」にどのように終わらせ、どんな社会システムを設計するのか考察する意義はあると思う。
男の俺がこんなこといっても、空々しいのは百も承知だが、ノットオールメンとか言ってる場合じゃないんだよ、本当に。こんな伝説的な左翼な人でもこうなる。流石に広河隆一の時に誰もが気がついたと思ったが思想の左右に関係ないのよ、この手のことはね。
ぶっちゃけていうなら、男だからという理由で警戒されて当然だろ。それは現実社会で日々起きていることが証明している。個人的な話するなら、子供の頃から身長高くって、若い時は運動してた頃は100キロ近いガタイの時もあったから185センチ超える大男としては、女性からそう思われて当然として生きてきたが、それで別に今まで何か不都合あったか、何にか苦痛に感じたか、と言われても心当たりゼロだ。身長低くても同じだろ、それは。男と女は、圧倒的に違うんだから、身体は嘘をつかない。社会で生活していくって、そうやってそれぞれがいろいろと折り合いながら歩いていくことで、成立するもんだろうにね。
QT: https://fedibird.com/@gaitifuji/111204755800042982 [参照]
基本的な話として。被差別属性の人たちに対して、女性や高齢者、子供たちの安全を理由にして抑圧をはかろうとする差別ど真ん中案件の話と、そうした社会的弱者のために現在行われている(ただでさえ脆弱な)防犯策に対して、これ以上穴を空けるな、という要請が同じだと思える方がどうかしているし、そこをわざと混ぜ込んで話する者は、自分が何を言っているのかわかっていない可哀想な人か、わかってやっている邪悪な者か、そのどちらかである。
死は不幸ではない 生は幸福ではない