特定のテーマのデモとかマーチとかなら、やはりその問題に集中した方がメッセージが伝わりやすいと思うんだよな。
たとえば私が精神障害者への差別に反対するマーチに参加したとして、「入管解体!」っていきなり言われたら「確かに入管はひどいけど、それは別の機会に主張すべきでは…?」って戸惑うだろうし。
「入管で精神疾患の適切な治療がされてないのは、精神障害者への差別が関係しているからだ。それを裏付ける根拠としては、たとえば…」みたいに、ちゃんと説明されたら納得するかもしれないけれど。マーチの簡潔なコールに詰め込むと、どうしてそう考えたのかという理由がよくわからないし、主題がぼやけると思うんだよなあ。
「ある属性への差別に反対するからには、他のすべての差別にも反対しなければならない」
…という理屈なのもしれないが、いやいや、差別反対デモ(マーチ)に参加するような人なら、少なくとも他の差別問題をどうでもいいとまでは思ってないだろうよ。
あらゆる人権メッセージをとりあえず詰め込むのって、ただの意識高い系アピールだし、持ち出された他の差別問題に対しても不誠実な態度では。
ウィメンズ・マーチコールにあった「家父長制をぶちこわせ」も「夫婦別姓を!」だと具体的にわかる。「女性差別の政治家いらない」じゃなくて「議員の半分を女性に」だとよくわかる。「すべての人」「あらゆる差別」「当事者たち(なぜか女と言わない)」あのコールはね「現在進行系で行われている男の加害」をすごく巧妙に隠しているんじゃないかな。
“ 65歳以上の一人暮らしの女性の4割が「相対的貧困」の状態にあることがわかりました。未婚、離婚、死別。その人生は様々ですが、彼女たちに何が起きているのでしょうか。真相に迫ります。”
ウィメンズマーチでは無視されていた話題だね。でも、俺みたいな現在流通、物流の現場で働いているものには日常的な光景である。みんな大変なんだよ、本当にね。
QT: https://fedibird.com/@gaitifuji/112071144314314329 [参照]
死は不幸ではない 生は幸福ではない