上毛電気鉄道のデハ101、あまり気にしていなかったのだが、貫通扉側は空気ホースが4本ある。通常の3管式ではない?と思って撮影させてもらったのだが、ブレーキ弁がM-18-Mだった。
現存かつ現役のSME-DM非常弁付直通空気ブレーキだった。保存車含めて、現存唯一ではないか?もっともSME-DMでも原型は非常管・直通管・ブレーキ管用枝管の3本なので、メーカ標準のSME-DMでもないということにはなるが。
興味深いのは、これは貫通側だけのようで、101号車の非貫通側(西桐生側)は2本管になっている。そして、除籍されているものの保存されている104号車は、101号車とは逆に西桐生側が貫通路付だが、こちら側だけが4本管になっている。
興味深いのは、これは貫通側だけのようで、101号車の非貫通側(西桐生側)は2本管になっている。そして、除籍されているものの保存されている104号車は、101号車とは逆に西桐生側が貫通路付だが、こちら側だけが4本管になっている。
なぜ4本管なのかと考えたが、上電だとデハ101形が戦後に連結運転していた頃は貫通路側にクハ連結が常態で、クハを連結するということは3本管としての機能は必要だ。すなわち4本目の、緑色のコックが元空気ダメ管らしい。クハ連結時は非常管・直通管・元空気ダメ管を、貨車牽引時はブレーキ管用枝管を連結するということか。
もっとも非貫通側の2本管自体、旧型車全盛期の頃とは異なっているようだ。私鉄車両めぐりの当時の写真など見ると、非貫通側は3本管になっているし全て1/2インチ管のようだ。
ある頃から3連がなくなって、貫通路側にしかクハを連結しなくなったから、元空気ダメ管は要らぬということなのだろうか。ブレーキ管用枝管が連結されていれば貨車牽引そのものは可能だし、枝管は非常管としても機能はするのでデハ同士の連結も可能ではある。
ただ床下もSME-DMそのものかと覗き込んでみたが、ブレーキシリンダは盲栓付きの蓋でD-1-M非常弁を見つけられなかった。もっとも3本管式の変形なので、BCとは別体で付いている?
現存の101号車は床下機器保護のための鉄枠増設とかがあるので、当時の床下機器類そのままではないのかもしれない。確かブレーキロッドも2本にされている筈だ。元空気ダメとBCの間の、小さなタンクらしきものがSME-DMの特徴である非常空気ダメだったかもしれない。
ところで上電の資料館のほうには通常のM-18ブレーキ弁が、電気車の科学の該当箇所の記事付きで(!)展示されている。クハのブレーキ弁はM-18-Mにする必要はないので、そこから外されたものの保存なのだろうか。
担当者氏が通常のSMEとSME-DMを認識して、動態保存車にSME-DMを、資料館にSMEの機器を…ということなら面白いのだが。
@AncientCapital 貴重なブレーキ実用シーンと思ったら、ブレーキ配管つないでなさそうでした...
https://www.youtube.com/watch?v=WvxukdOXVJ0
@[email protected] 物凄く拡大して背景が白い瞬間にドット単位で見えるかどうか…くらいなんですが、ブレーキ管つないでません?
https://www.youtube.com/watch?v=ORz7dANUkYo
@[email protected] 0:48くらいをコマ送りしていますが、繋いでそうに見えます…
https://www.youtube.com/watch?v=X-G6K4-who0
これも見づらいですが、0:41くらいをコマ送りしている限りは繋いでいそうな…
https://www.youtube.com/watch?v=ByeH6DsIL04
庫内でデハ104と連結しての入換ですが、この時は直通管を繋いでいます。ということは104号車側が無動力なので、最低でも元空気ダメ管も繋いであるはずで、本線ではないうえ片方は無車籍なので必要もないところをしっかり繋いでいるので、上電さん割とこの辺はしっかりされていそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=r-RrHluk41s
@AncientCapital こちらが一番鮮明そうでした。
考えてみれば、先の動画もカットされたシーンで配管している可能性もあり、早とちりはいかんですね...
https://x.com/manbowsiriusagi/status/1793393902659260476