「「相手の悪意に負けて筆を折るな」
「書き続けることこそ復讐」
と言った声は、自分も何度ももらった。
筆を折らせるために匿名凸されているようなものなのだから、無視して描けばいいと。
だけれど、自分にそんなことはできなかった。
届く感想に怯える日々はもう嫌だし、「負けてたまるか」という気持ちを持てるほど強くもない。匿名の悪意によって筆を置くことも悪なのかもしれない。それは負けなのかもしれない。
だけれど、自分を守ってくれるわけでもない人の「負けるな!描いて復讐だ!」は、呪いの言葉に近いということだけ、ここに明記しておきたい。負けでもいい。もう同人という趣味の世界で傷つきたくないのだ。」