「その日、私は盲学校時代の友人たちに相談の電話をしてみた。
驚いたことに、「私もそんなことがあった」、「うちでは上の子のときも下の子のときもそう言われた」、「そういえば、そんなふうに言われたという人の話を聞いたことがある」などと言う人が何人もいたのだ。
それにどう対処したかといえば、「子供が断固として嫌だと言うから断った」、「うちの子は、勉強もスポーツも駄目だから、こんなときくらい表彰台に立たせてやってもいいかなと思ってOKした。
それに結構買い物なんかさせてるしね」、「聞いた話だと、その人は仕事が忙しくて半分くらい子供に家事をやらせているからということでOKしたらしい」、
「考えてみれば、子供の目を借りることも結構多いから、まあいいかと思ってOKした」、「うちの子は自分で校長室へ行って断ってきた」等々だった。
あちこちの自治体で毎年同じようなことをやっているのだということに、まずおどろかされた。」