君たちはどう生きるかの感想
大切な人を失ったときに見たいような映画。近親者を行方不明で失った主人公が、悲しみと正面から向き合わざるを得なくなり、死者への心残りを完全に断つまでの感情の動きを描写している。派生して、人間が生物の頂点と思ったら間違いだとか、老人から知恵を授かるといった教訓が折り重なっている。吉野源三郎の本の内容も織り交ぜられていた。これらは直接的に描かれているのに、ネットで他人の感想を見ると、裏にこういうメッセージが隠されているはずだとか、あるいは何も伝わっていない人もおり、報われない気持ちがする。