「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」を読み終わった。
MINORIの全貌と開発体制、2011年3月の障害、2002年4月の障害という三部構成。副題にある三度目の正直となるように、MINORIがいかに慎重を期して開発されたかというのは、よく分かった。なぜこんなに焦っていたのか、そしてその考えに行き着いた障害と、三行統合という事象。本書では三行統合発表時から記事で警鐘を鳴らされていたにもかかわらず、2002年にやはり問題を起こしてしまったトップの意識の無さと、それが10年経っても続いていたことが明らかになるが、昨年の障害続きの原因とされる話と合わせると、本当に何も変わっていないのだなという悲しい気持ちになってしまった。いくら良い道具を揃えても、それを使う人間の考えが改まっていなければ結局使いこなせないのだなぁという諦観。リプライ元にもある"はじめに"の一文が本当に空しい。
@osapon 俳句を発見しました!
『なる前に 、読んでおこうと 図書館で』
みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史
「はじめに」に書かれている一文『みずほFGが、どのようにして社内を立て直して、巨大システム開発プロジェクトを成功に導くまでに「成長」したのか。そこにあらゆる企業にとっての学びがあると考えているからだ。』を読んだだけで辛くなってきた・・・。