https://www.dome.co.jp/news/news/dt_112.html
>2010年にプジョーとORECAが空を飛んだことは、世界中のエンジニアを大いに悩ませました。バランスを崩して横を向いたり、あるいはスピンして後ろ向きに走る状況となると、クルマの側面や後方から空気が床下に入ることとなります。その結果容易にクルマが空を飛んだと考えられています。特に2004年以降のLMPカーの床板は、床下で大きな空力性能を獲得出来ないよう段差がつけられ、側面から床下へ空気が入り込み易く、このようなアクシデントが何度も発生したのでしょう。
>2011年ACOとFIAは、高速域での方向安定性を向上させることを狙って、LMPカーのリアカウルに大きな垂直尾翼の設置を義務つけました。
>シャークフィンはリアウイングの前にレイアウトされるため、どうしてもリアウイングへの空気の流れを乱してしまいます。特にダウンフォースが求められる旋回状況において、この傾向は顕著となります。
つまり、シャークフィンによって、高速域における方向安定性は向上しても、ダウンフォースそのものは減少してしまいます。