北米インターアーバン関係のことを記載する際、いつも悩むのが社名の翻訳で…

地名はそのままでよかろうというところではあるが、Railwayとかの一般名詞は翻訳が以前から試みられている上、文字数の問題もあるので和訳したいとはなるのだが、特に鉄道そのものを表さない社名の翻訳は振れがあるのが実体というところ。

例えば
Electric Railway/Railroad:電気鉄道
あたりは共通認識でよいようだが、Traction・Transit・Right & Power・Street Railwayなどが困るところである。

私がよく使う翻訳はこんなところで
・Transit:交通 → 凡そ辞書そのまま 鉄道事業以外にバスなど運輸事業を営んでいることが多いようなので

・Power:電力 → これも辞書的翻訳、電力会社自身が経営する電車事業であって、日本でも東邦電力という電気鉄道兼営の実例があるのと、電気と翻訳するとElectricと区別がつかないため

・Right/Right & Power:電灯 → 日本での叡山電車や嵐電(の一部)を経営した京都電灯に倣ったもの この意味での「電灯」は電力会社の意味を内包しているため、Powerは二重の意味になるので翻訳しない。因みにRailway & Rightは諦めて鉄道電灯と訳しています。

・Traction:電軌 → 電鉄と訳するのが一般的なようだが、北米インターアーバンの準拠法が多くは市街電車に対する法律であって日本の地方鉄道法に対する軌道法の関係と似ていることと、地方とはいえ「電鉄」と訳すると全線専用軌道の近代的高速電車のイメージがあるように思うので、蒸気鉄道に対する軌道系交通機関あがりの電車という意味で電軌

・Street Railway:言及する機会が少ないので…路面鉄道と直訳するのが普通なようだが、どうもしっくり来ていない。軌道と訳したいが、それはTramwayの方が適切(これは英英語のようだが)なようだし、九州の3フィート軌道みたいなもののイメージも分からなくもないし…

大方の人はどういう意図で訳語をあてているのか分からないので、毎度悩んでいることにはなる。あと、…Co.の有無については何も解決していない。これの有無はニュアンスとしてどう違うんだ?

@AncientCapital 無粋なことで恐縮ですが、「電灯」なら"Light"では...

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