古い「車両技術」に機関車用HSCブレーキの概要繋ぎ図が載っていた。時期が時期なので、おそらくWHの資料そのままなのだと思われる。機関車なので単弁と自弁(これが電磁直通なので列車弁とか書くべきか?)が設備されている。

しかしこれ、流線形列車に設備されていたと他の資料では書かれていたりするのだが、1932年に初実用化ではあるものの、まさか1930年代中盤以後の軽量客車すべてに設備されたわけではないと思うのだが…どこの何が使っていたのだろうか。

20世紀特急とかブロードウェイ特急、戦後になるがハイアワサ号とかは採用していそうではあるが…気になるのはNYCやNHの一般客車で、いわゆる軽量構造なのだが分類が「Stream coach」となっているので該当する可能性もないではない…はず

もっとも旧型重量級客車と混用されることもあったので何とも言えない。そもそもそういう使用法のためにHSCブレーキは電磁直通に加えて自動帯を設備していたわけですが。

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@AncientCapital
こんなページを見つけました。
Great NorthernはNew York air brake company のHSCブレーキシステムを採用したが、信頼性に問題があって使われなくなったとか何とか・・・。
Southern PacificはWHのものを採用していたようです。

NYABのHSCって、WABCOのものと同じものなんでしょうか?

erixrailcar.com/history/

@[email protected] NYABとWH、GEの関係は分からない部分も多いのですが、例えばNYABで開発されたAB制御弁がWHで主体的に販売されていたり、GEのAVRはNYABでも製造販売されたり等、双方の開発力と販売網を利用し合っていたようで、弁形式やシステム名称が同じなら同じシステムである、と概ね言えるようです。

このあたり、独占禁止法との関連を指摘する文面を見た記憶もあるのですが、内実はよく分かりません。ただ、WHとNYABはあえて一方で独占とならないよう各鉄道から発注されていたようですし、従って両者のシステムは同時代に意図的に混用されていたようです。

構造がまだ単純で群小メーカーが参入していた1900年頃以前は分かりませんが…(PV-3ブレーキ弁なんかもナショナルブレーキ電機の開発→WHと並列販売でしたね)

いまリンク先を読む限り、D-22制御弁に電磁直通を云々…と書いてあるので、WHのHSCと文言的には同等に読めます。D-22制御弁自体も、ほぼ同じ内容のインストラクションパンフがNYABとWABCOそれぞれで発行されているので、ごく細かい補助機器類の形式などはともかく基本的に同じものであろう…とは思うのですが、HSC自体の両社マニュアルやカタログを読めていないので断言まで至れていないところです。

因みに古い米国のヘビーレール車両通史では下記の本をよく参照するのですが、紛らわしい書き方ではあるものの、HSCがWH開発ともNYAB製とも書かれていませんでした。
https://www.amazon.co.jp/American-Railroad-Passenger-Car-Part/dp/0801827477

@AncientCapital ありがとうございます。それだと両者で同じ仕様という感じがしますね。
(実際に混用されていたかどうかはまた別問題ですが)

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