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「東京急行電鉄5000形の技術」を閲覧してきた。(宮田道一氏寄贈であった)
事前にいただていた情報通り、内容は関係者の回想と他雑誌記事の再録で、目新しい情報(特にブレーキ関係の技術記事)は見つからず・・・。

ただ、実務に関わっていた人の回想は割と迫力があった。
ブレーキ周りの不具合だと、ゴム製膜板・逆止弁の破損や動作不良にかなり苦しめられていたそう。

あと、地方私鉄への譲渡が進んだ頃の鉄道ファン誌の再録によれば、
 長野電鉄: ブレーキ制御弁をC制御弁から三菱製M-60形に変更し、長電の標準と合わせた
 福島交通: C制御弁をA制御弁に変更したほか、電磁吸排弁を新設
と、いくつかの会社では譲渡時にブレーキ周りが改造されているとのこと。
M60制御弁が三菱製というのは意外な収穫であった。

しかし、80年代の鉄道趣味誌の記事はカラー印刷で、折り込みページまでそのまま再録されていたが、このために刷ったんだろうか。
ひょっとして出版された各冊子を分解して必要なページだけ綴じ直してる?
公共図書館にほとんど納本されていないのも、このあたりの事情が絡んでるのかと邪推してしまう。

意外な収穫というのは、この本から得られるとは思わなかったというニュアンスでして。

@[email protected] すみません本筋と関係ない部分で気になる部分が出てきたのですが、長電の標準が当時すでにM-60制御弁ということになっていたのですか?

旧型電車はSMEで、当時まだ営団3000系の譲渡前だったかと記憶していますが、だとすると長電オリジナルHSC車の自動部がM-60ということになりそうですが…

@AncientCapital 長電のブレーキに関する記述はこれだけで、サラッと「標準と合わせた」と付け加えられてた感じでした。
旧型車がSMEとなると、やはりHSC車の自動部に合わせた、というニュアンスなのでしょうか。

そういえば小布施に現物がありますね・・・。
床下に入れるか怪しいですが。

@[email protected] 床下機器どっち側が空気側なのか分からないですが、ホーム側から床下片側が見えなくはなさそうですね。

階段への取付通路はべつに柵も何もなくて線路の中央を歩いていくようなので、反対側床下も入れなくはなさそうです(その動きは電鉄側では想定されていないでしょうが)。もしここにM-60制御弁が残っているなら、本邦最後では…?

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