NYCの旧型通勤電車を調べていたのだが、1906-7年製造の初期車の動力台車が気になっている。

鮮明な写真が無くて示すのに苦労しているが、軸ばねとして軸箱の上に軸ばねとして板ばねがあり、リンクを介して台車枠に接続されている。この板ばねは台車枠の上に飛び出ている。

枕ばねの支持方式は当時一般的な枕木方向の板ばねではあるが、軸箱支持方式の点でドイツ国鉄が好んだゲルリッツ台車を彷彿とさせる…のだが、DRGでのGörlitz Ⅰの初採用は1923年、こちらの方が16年も早い。当時、板ばね方式の軸箱支持という技術的な流行でもあったのだろうか。

ただしこの台車が特段優れたものではなかったようで、1913年以後の増備車からは釣合梁台車になっているし、初期車も車体延長工事の頃?に交換されてしまったようだ。

https://www.alamy.com/electric-traction-for-railway-trains-a-book-for-students-electrical-and-mechanical-engineers-superintendents-of-motive-power-and-others-age-gave-wayto-the-motor-car-train-when-about-1898-a-practical-control-schemewas-perfected-economy-in-wages-and-power-high-schedule-speed-and-safetysoon-required-that-cars-in-trains-be-hauled-on-a-private-right-of-wayclean-rails-on-the-right-of-way-and-the-greatly-reduced-air-resistanceper-ton-when-cars-ran-in-trains-decreased-the-power-required-and-therewas-ample-tractive-effort-and-speed-with-only-two-motors-per-carsimplicity-and-maintena-image375847846.html

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@AncientCapital 手元の本には、オイルダンパーが実用化される以前は、重ね板ばねの間に働く摩擦力を減衰作用に用いていた、というようなことが書かれてました。

リンク先の画像、左右で台車形式が異なるように見えるのは気のせいでしょうか。右側はイコライザー台車に見えます。

@[email protected] この車両、2M車で動力台車と付随台車を付けているうえ、主電動機取付の都合とかで車輪軽と軸距がそれぞれ違っており、左右で台車形式は異なりますね。動力台車は左側です。

板ばねの減衰作用は現今でも自動車分野などで利用されているようですが、この車両についていえば同時代のもので類例を見たことがなく、また結局は一般的な釣合梁台車に交換されているので、目を惹くところです。

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