「近年、「左派」と「リベラル」がほとんど同義語のように扱われているが、本来この二つは別系統の思想だ。
左派は、経済格差や社会構造の是正を重視し、そのためには国家による再分配や制度介入を肯定する傾向が強い。いわば「国家を用いて社会を調整する」思想であり、結果として大きな政府と親和性を持ちやすい。
一方で、リベラルの古典的な出発点は、国家権力そのものへの警戒にある。
表現の自由、思想信条、私有財産、契約自由など、個人の権利を権力から防衛することが中心にあるため、本来は「国家を制限する」思想だった。
つまり整理すれば、
* 左派 → 国家権力を通じた平等化
* リベラル → 国家権力からの自由
であり、両者は同一どころか矛盾しており、緊張関係を持ちうる概念だ。」