「キーに着いている札のナンバーは以前のまま。 まさか…。 あのカブがそこに待っていたのだ。 しかも事故の日から5000km以上走行距離を増やして。 聞けば、エンジンとフレームが何とか無事で、あらゆる部品を交換して修理したらしい。 そちらの方が安くつくということだ。 しかも職場復帰はわずか事故の一週間後。 乗る側は死にかけたのに、バイクはケロリとすぐに仕事に戻っていたのだ。 「何やってたんだい。おせえよ。」と言われているようで、涙が出てきた。 もし街で郵政カブを見かけたら、乗ってる奴はどうでもいいから、 立派なバイクなんだなあ、と思ってくれたら幸いである。」