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「体内で作られる「天然の不凍液」
  通常、生き物は凍り付くと死んでしまう。それは、細胞の中に氷の結晶ができ、それが鋭い刃物のように細胞膜を内側から突き破ってしまうからだ。

 ウッドフロッグはこの物理的な破壊を防ぐため、ただ寒さに任せて凍るのではなく、あえて自分から凍りに行くという巧妙なトリックを使う。

 彼らは体温が下がり始めると、血液中にある特殊なタンパク質を「氷の種」として使い、細胞の「中」ではなく「外側」にある水分を先に凍らせるスイッチを入れるのだ。

 ここからがすごい。

 細胞の外側が凍り始めると、その影響で細胞の「中」にある水分が、まるで脱水されるように外へと吸い出されていく。

 水分が抜けた細胞は水風船のようにしぼむが、そのおかげで中身は糖分が濃縮され、ドロドロのシロップのような状態になる。

 シロップは不凍液のようなもので水よりもずっと凍りにくい。こうして、命の最小単位である細胞の「内部」だけは凍結から守られるのだ。」

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