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「なぜ自分の感じていることにポジネガの評価をつけて、ポジティブに“矯正”しようとすることが短期的には効いても予後が悪くなりやすいかというと、そもそも人が感じている嫌な感覚は「排除すべきもの」ではなく、かなりの頻度で、自分の価値観や美意識、大切にしているものを守るための違和感センサーとして働いていたり、体調が崩れかけているときや無理が積み上がっているときのアラートとして動いていたりするからです。 そこに「ネガティブだから良くない」「ポジティブに変換しなきゃ」という評価を乗せると、感覚の意味を特定して手当てする方向ではなく、感覚そのものを黙らせる方向に学習が進み、その瞬間だけは気分が軽くなったように見えても、実際には本当に守るべきものが守れないまま侵食が進んだり、無理を重ねて心身が壊れたり、同じパターンの失敗を繰り返したり、さらには「自分の感情は当てにならない」という自己不信に落ちていったりする。 つまり、矯正が効いているように見えるのは“信号が消えている”だけで、原因が消えているとは限らないわけです。」

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思考の /dev/null