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「うちのじーさまの話。 通信用員として青森で勤務中に青森大空襲に遭遇。 これほどの大空襲の経験はなく、戦死も覚悟したところで立ち上がったのは、 東京や大阪などから転属してきた他の将兵。 彼らは普段から、大空襲を戦い抜いたと豪語してたそうで。 「俺たちはもっとデカイ空襲を生き延びた。まかせろ!」と言うので さぁ、敵機に一矢報いんと思いきや その東京の将兵ども一目散に逃げる逃げる。 なぜ逃げるのかと聞いたら 「高いところおるんは弾もあたらん、真下に居たら死ぬだけだから、とりあえず逃げてから考える」 「さぁ壕におっては蒸されて人間点心なるぞ!はよ出んか」 「一度落ちた所にゃ、まず二度落ちん。着弾箇所めがけて走れ!」 言われた通り逃げたら隊のほとんどが生き延びたが、釈然とせず、問い詰めたところ。 「生き延びて戦える時に戦う。生存もまた戦い。退き際見誤るは将の恥」 と笑っていたそうな。 祖父は今日までその教えを守り、引き際を極めたギャンブラーになりました。 今でもたまに寿司食わしてくれます。」

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