「なお「渋谷系音楽の聖地」だったHMVは2010年に閉店。2008年には、ライブハウス「パルコクワトロ」の物販フロアが営業を終了し、複数のロック音楽のショップなどが閉店した。現在、HMVはファストファッションの「フォーエバー21」に、パルコクワトロ物販フロアは「ブックオフ」になっている。 かくして20年の歴史を築き上げた地元の音楽文化の記念碑的な場所が相次いで格安全国チェーンに変貌してしまったのだ。 もはや渋谷は「若者の流行の発信地」ではない。そこに独自の磁場はないし、ただのその辺の繁華街の1つに過ぎない。町田や横浜駅西口と同じである。 目につく大型店といえばヤマダ電機やTSUTAYAやユニクロやブックオフと、その辺の国道沿いと同じで、TOHOシネマズもある。そこばかり若者が集まっていて、もはやこの街は田舎のジャスコ同然なのだ。」