「『安楽死が合法の国で起こっていること』を読みました。なんとなく分かっているつもりの安楽死について、自分の認識が粗雑であることを豊富な実例で紹介してくれる良本ですね。ひとたび実現すると「死ぬ権利」としてどんどん対象が拡大し、死ぬ前から「新鮮なドナー」とみなされる実態に心が冷えます。 老人や障害者といった社会的弱者に有形無形の圧がかけられ、安楽死を勧める説明や説得は何度も繰り返されるのに、承諾すればその意思が確固たるものかというアセスメントは行われず「患者の意思を尊重」して速やかに安楽死が実施される……日本で導入したら酷いことになるのは目に見えていますね。」