続き
> この言葉は、東京都板橋区で発生した実際の事件に由来します。この事件では、中国から来た若者たちが、日本で蟹を捕る仕事を紹介され、日本に渡ったところ、労働条件が悪く、無給で働かされ、更には宿泊費や食費も自分たちで出すように強要されたというものです。このような違法労働は、インターネットを介して求人募集が行われることが多く、その背後には日本国内や海外の業者が関与している場合があります。
この事件をきっかけに、「インターネット蟹工船」という言葉が使われるようになりました。なお、「蟹工船」とは、小林多喜二の小説『蟹工船』の中で描かれた、炭鉱夫たちが強制労働で北海道に送り込まれる様子を描いた物語から来ています。